同類項の匂いがする男性④
コロナウィルスが流行り出している平日。
しかも夕食には少々早い時間。
お店はガラ空きでした。
私たちの他に３組程…
１席、１席の状況、
しっかり見れるはずなんだけど…
前菜からスープから揚げ物から、
ドンドン来る…
私たち、会ってそんなに経っていないので、食べる事より話す事が中心で…
食べるスピードは確かに比較的ゆっくりだったとは思うのだけど…
早く料理の提供を終わらせたいのか、食べ終わっていないのに次から次へと料理が運ばれてきて、飲みかけのスープと、冷菜と、揚げ物と…
温かいものも冷たいものも関係ありません状態…
「すいません、僕、不器用で。」
「え？どういう意味で不器用？？」
「…話しながら食べるのが出来なくて
りおなさん、綺麗に片付けていってるから。」
「食べるの早かったですね、私！！笑
なんかどんどんお料理が出てくるので…」
みたいな感じで途中から食べる事に必死…というか
そこそこのお値段のお店って、お客さんによってサーブのペース合わせてくれるものだと思ってたけど、どないなっとるんじゃーー！！！
こんなにテーブルに冷めゆくお料理たちが乗っているのに、まだ平気な面して運んでくるか、店長ーーー！！！
同類項さんについてですが…
表情豊かでよく笑ってくれるんです！！！
が！！
めーちゃ昔にお見合いした、引き笑いの国家公務員さんに近いかなぁ…？？
覚えてますか？
そこ、何が面白かった！？
って所で笑ってくれる
そんなに面白い事言ってないんだけどね
故に笑顔が多いので、嫌な気持ちにはならないのだけど、なんか逆にすっごく気遣ってくれている感じがして申し訳なくなってくるーー
絶対そんなに面白い事、私言ってないから…
もっと自然体で、無理して貰わなくて良いんだけどなぁ…
途中から私に合わせて無理やりテンション上げてくれているようにも見えてきたので、あえて少し落ち着き気味に接するようにしました。
なんか初お見合いの時とは違う印象もかなりあって、
話を聞いていると、
会社の人から「真面目すぎる」ってよく言われたりするらしいし、
長い間、彼女がいないぽかったり…
私の事を何回も「明るくて、何より器用！」って褒めてくれたり…
人間関係構築で悩みやすかったり…
家族仲が良かったり、仕事に真面目だったり、
レスポンスの早さとか、食の好みとか、
自分と似ている部分もあるっちゃあるけど、
多分、根本的に同類項の部類では無いんだろうな、と今回イメージが結構変わりました。
こう、私みたいに、ちゃちゃっと効率よく生きてきたタイプではなくて、
彼の方がもっと繊細で真面目以上の生真面目。
洞察力もあるから、周りに合わせ過ぎて、無理して、ストレスを抱えたり、変に疲れてしまっているイメージを持ちました。
「真面目な事はすごい長所だと思いますよ？
私は真面目な方、好きですけど…」
というと、
「でも僕はりおなさんのような柔軟性があまり無いです、ただ真面目なだけで。
もっとバランス良く生きたいんですけど、僕にとっては難しくて。
僕の方が仕事している時間は長いけど、効率の良い同僚の方が成績が良い、って事がよくあるんです。」
って仰っていたので、そんな性格なんだと思う。
挙げ句の果てに、同類項さん、途中から全く食べなくなったので、
「お腹いっぱいになっちゃいましたか？」
って聞いてみると、
「すいません、緊張したら食欲が落ちてしまって。もうこれは残そうかな。」
ってかなりの量残されていたので、やっぱりめちゃくちゃ無理させてしまっていたのかもー
そんなに笑わなくても良いから…
普通に接してくれて良いんだけどな…
パクパク綺麗に完食した私…
どれだけ緊張感無いんだろう…
→続く
昔はモテ女だった私が婚活…？
過去の栄光を抱えながら、本格的婚活に乗り出したアラサーが描くドタバタリアル婚活物語。
現在、婚活を頑張っておられる同志の皆さん。 これから婚活しようか悩まれている未来のお仲間さん。
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もう全ての方へ。
「ふふふ」と思わず笑ってしまう物語をお楽しみください♡
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