全員が「キモ!」と思った男②

誰だか知らない男(通称ベイマ)に、誰だかよく知らない男3人組の機密情報を、彼らの目の前で密告された私滝汗

「いや、なんかよく分かんないんだけど… 
3人の事、パーティーの常連だ、とかなんとか言ってたけど…」
「いやいやいや。ないない!!
俺ら今日初めてだもん。」
彼らとは連絡先を交換致しまして…
続けて、近くに立たれていたスネ夫に声をかけられました。
「こういうのよく来るの?」
雰囲気的に金融系総合職の匂いがしました。
「いえ、ほぼ初めてで…」
「はい。これあげる。」
手渡されたのは…
名刺でしたポーンポーンポーン
医者って名刺持ってるの?
「お医者さん?」
「そう。そちらは、何してる人たちなの?
2人は同じ職場の人なの?」
みたいな会話を楽しんでいました。
途中からトイレに行っていたスネ夫の友達も交えて…
4人で談笑していました。
「ちょっと…」
ベイマッッ!!
突然、輪に入ってきたベイマに明らかに不機嫌な顔を向けるスネ夫。
「なんやねん、こいつイラッ
そりゃそうだ。
完全にあなたのせいで、談笑が途切れた滝汗
ベイマ、今度は友人Hちゃんの耳元で何やらゴニョゴニョ話を始めました。
「誰、この人。」
私に向かって話かけてくるスネ夫。
私も、さぁ滝汗みたいな顔をして、Hちゃんに顔を向ける。
全ての視線が集まり困惑するHちゃん…
Hちゃんへの密告が終わると、ベイマはまたスっと輪から離脱されていきました。
今度はHちゃんが尋問を受ける番。
「え…なんて言われたの…?」
「いやー…なんかさっきと一緒だったよ…」
歯切れの悪いHちゃんを見て、確信。
「さっきと一緒って?」
「なんか、スネ夫さん達が遊び人?みたいな事を言ってきて…さっきも一緒に話していた人たちの事を同じように言ってきたんだよね…」
「俺、あんな奴、知らないし。笑
頭、悪いやろ、絶対。あいつ。」
こればっかりは私も賛成。
本当に目の前の男性たちが、お持ち帰り目的で参加しているのか…
はたまた全てがベイマの虚言なのか…
私たちには判断のしようがないが…
ひとまず…
ベイマ。
あんた、結構迷惑だわ…

スネ夫たちとも連絡先を交換し、飲み物を取りに行こうと思った所、すぐに別のグループに声をかけられました。

「モテモテやん!」
「全然ですよバイバイあー、喉乾いた。笑」
「飲み物取りに行こうよ!
ってか、さっきから変な奴につきまとわれてるやろ?笑」
こいつの事か。
「なんで知ってるの?笑」
「2人気付いてないと思うけれど、あいつ、ずっと2人の事監視してるで。
そんな俺たちも、そいつの事監視…っていうか、ネタで見させて貰ってたけど。」
→続く

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