なんじゃこりゃな婚活イベント②

突然、女性スタッフがマイクで話し出した。
結婚式などで司会をされそうなプロっぽい話し方をしています。
「今日は残念ながら雨ですが…
今からお城  DE イベント開始しまーす!
楽しんでいきましょーーー!!
皆さま、よろしくお願いしまーす!!!」
おそらくね。
私を含む大多数の人間は、心でこの言葉を唱えていた事でしょう。
そんな事はどうでもいいから…
早く屋根のある所に行かせてくれ…
総勢200人いるはずなのに、本当に雨の音しか聞こえない…
こんなにも静まり返る婚活イベントってあるのか…
この辺りから靴に雨が浸水してきましたゲッソリあせるあせる
この女性スタッフ。
早速、正気では無い事を提案してきました。
「えー…では!!
今から親睦を深める為に、
皆さんでハイタッチをしましょうね!!」
∑︎(๑°口°ll๑)
ハイタッチ…
女性はその場で片手を挙げ、男性が100人ハイタッチしながら駆け抜けて行ってくれるらしい。
想像して頂きたい。
雨がザザ降りの中、片手に荷物、片手に傘を持ち、足元はびしょ濡れ。
その状況で、更にハイタッチの為、片手を差し出せと言う。
男性に至ってはその上、ハイタッチしながら駆け抜けろと言う…
なんて鬼畜なんだ…
とりあえずお城の傍で、言われるまま100対100のハイタッチ会が実施されました滝汗
もうな。
ぶっちゃけ、このハイタッチに何の意味もない事は中学生の子にも分かる!!!
100人と順番に手と手を2秒程合わせていった所で分かるのは…
ブサ、ブサ、ブサ、マシ、ブサ、傘で見えない、マシ、傘で見えない、ブサ、ブサ、ブサ…
みたいな本当に一瞬の相手の雰囲気だけで、これで微塵も親睦は深められないし、雨の中わざわざやるべき事だとは到底思えない。
「…寒い…」
前後の見知らぬ女性たちが、ポツリポツリと独り言を言い出してしまう程、冷えるし寒い…
色んな意味でな。
この後、この女性スタッフ、更に参加者を凍らせてしまいます滝汗

「いかがでしたかー??

皆さん、親睦は深められましたかー!?」
無理だし、早く屋根のある所へ…
「あれ?反応薄いですね!?
分かりました!!
もう一度!ハイタッチしましょう!!!」
ごめんごめんごめんごめん!!!
楽しかった!ハイタッチ最高!!!
もう大丈夫!!!お腹いっぱい!!
「今度はしっかりお互いのお顔を見合ってくださいねー!
男性は今度は100番の方を前にして、ハイタッチしながら元いた場所に戻ってくださぁぃ!」
こうして雨の中、無意味なハイタッチ会が2回開催されました滝汗
楽しそうな方は…見た所、皆無でしたね。
この間にも、靴の中が浸水しているんだよー!!
→続く

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