典型的婚活男子なメガネさん②

何回も聞き直し辛くて、違う質問にしてみる。
「苦手な食材とかありますかー?ニコ
そして、歩きながら直角に顔を横に向けて、再び彼の口元に全神経集中真顔真顔
「…嫌いな食べ物…うーん、嫌いな食べ物…………」
嫌いな食べ物、無し!
という事でよろしいですかー?
「…うーん…◯*%▼&ブツブツしてるのが。」
何!?ブツブツ!?
なんの話!?滝汗滝汗滝汗
周りの皆さーん!!
彼が話しているので、静かにしてくださーい!←無理なお願い。笑
「ブツブツ?」
とりあえず復唱してみる。
そして、再び彼のお口をロックオン真顔
「…はい。ブツブツが。だからショートケーキとか食べれ◯*▼&♯…」
。。。。苺か?
結局、彼の嫌いなものは高確率で苺ぽいので、ようやく今日予約しているコースには差し障り無い事を悟りましたもやもや
さて。謎解きゲームのスタートですウインクキラキラ
レストランに着き、お願いしていたコースが運ばれてきました。
と言ってもカジュアルフレンチです!!
大学の時から利用しているお店です!!
凄く高級な店構えを想像頂いている方は、女子会で利用するような、内装もお値段も可愛いレベルのお店に軌道修正をお願いしますバイバイ
カトラリーケースに手をやり、聞きました。
「どうされます?
お箸にされますか?フォーク?」
もう何気ない質問ですよ。
お箸でって言うならお箸を、フォークでって言うならフォークを渡そうと思っただけのお話。
「……分かりません。」
え???
何が???笑
「お箸で食べられますか?」
聞こえなかったのかなと思い、もう一度、笑顔で聞いてみました。
「…あの。こーゆーお店に来た事が無いので、分かりません…ルールが。」
あ。そういう事?
こんなカジュアルなお店に、ルールとか別に無いんだけどなぁ…
そこからも、私が飲み物に手をつけたら一緒に飲み物を飲み、私がスプーンに手を付けたら、一緒に手をつけ…の繰り返しで、気を遣わせてしまったかなぁと反省しました。
もう分かんない!!!チーン
初めてランチに行く場合のお店のレベルって、どれが普通なんですか?
お蕎麦屋さんとかポムの樹とかに行けばいいの!?滝汗

とにかく受け身なメガネさん👓

私が質問して、それに答えての時間が続きますが…
よく聞こえないのよ。笑
一生懸命話してくださっているのだけど…
激しくウィスパーボイス。
ちょ…周りの皆さーん!お静かに!!!←だから無理。
全てが推測、全てが読唇術滝汗あせるあせる
「山登りがお好きなんですよね?」
「…はい。山登り…♯▼&◉…あのー…◯*&」
そう言って少し微笑まれたので、とりあえず一緒に笑ってみる。
ごめん、なんて言ったのか分かりませーん笑い泣き
もうちょっと推測出来る単語、頂戴笑い泣き笑い泣き
そんな彼。
意外な所に食いついてきました。
「私は旅行が好きで、この間、ロシアに行ったんですよー!」
「…ロシア!?ポーンポーンポーン
声、出るんじゃん。笑
さっきまでのウィスパーボイスはどこへ!?
「そうなんですー、ロシア。笑
凄く素敵な国でしたよ!!」
「僕の姉貴も海外旅行が好きで。
でもロシアかー!旅行された方、初めて聞きましたほっこり
なんかすっごいクリーンに聞こえる!!
気分乗ってきた??ん??ニヤニヤ
ほんとその調子で頼むよ!!
「メガネさんは海外旅行とか行かれるのですか??」
「…いえ…僕は。あの、一度、タイに行きましたが◯*♯&…」
なんで!?笑
一瞬の滑舌の良さ、ほんま一瞬やったな!!!
一つ聞き直すと、全部聞き直さなければならなくなるから、聞き取れたお話の部分で話を広げてみようと頑張りましたが…
この1時間半程で、プロフィール以外に取得できた新しい情報は
「おそらく苺が苦手」という事と
「姉が海外旅行好き」止まりでした滝汗
なんだろうなぁ…
きっと誠実だろうし、見た目もどうにかしたら全然どうにかなりそうだし、もっと聞き取りやすい声量ならば、普通に盛り上がるような会話もあったかもしれないけれど…
ごめんなさい。
彼氏や結婚相手の前に、人間関係を構築出来そうに無いっす滝汗あせる
お話をリードし(あ、私がね!)お支払いを一括で済ませ(あ、私がね!)、最後に彼が乗る電車の改札口までお見送りさせて頂きました(あ、私がね!)
はぁぁ…自分に自分で惚れちゃう。
今日の私って男前だったなぁ酔っ払い
エスコート力、最高でしょ!!(あ、私がね!)
解散してすぐにメールが来ました。
「今日はありがとうございました。
楽しかったです。
またお会い出来ると嬉しいです。」
楽しんでくれたんだキョロキョロ
でも…私やっぱり受け身な男性は苦手かなあせる
典型的婚活男子なメガネさん      完

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