初めて親に相談した男④

どっと疲れたパパ大好き坊ちゃんとのデート。
とにかくもう無理だ、丁重にお断りしよう・・・
しかし、先手を打たれます。
「先日のデート、先方がすごく楽しかったみたい。いい方を紹介してもらったって向こうのお父様も大喜びみたいだよ」
とRちゃん。

 


ど…うしよう…
私、愛想はいいんだよ・・・
向こうが楽しい=私も楽しかった訳じゃないんだよ〜( ;´Д`)


ここでRちゃんには本音を話しました。
「もう連絡出来ない。期待させられない。」


Rちゃんは答えました。
「向こうが次のデートも楽しみにしているみたいなんだよね…
一度お母さんにもどうすればいいか相談してみるね!」


そうだよなぁ…
向こうのお父様とRちゃんママは同じ職場なんだよなー…
いつもなら既読スルーして終わりにしてるけど…
断り方も難しいよなぁ。



そうこう考えている間にも坊ちゃんからはメールがバンバン入ります。
なんなら、返信していないに、立て続けに入ってきます。


少し前までなら割とすぐ返信していたのですが、返信する感覚が空いてしまいました。



次の日。
「りおな。ほんと申し訳ないんだけどさー…
向こうのお父さんが、息子に早く返信してあげて欲しい、って言ってきてるんだよね…」

 


出た、パパ!!


「でも、もう返信したくないよね…
お母さん経由で正式に断ってもらうね!



結局、Rちゃんママから断りの連絡を先方に入れてもらう事にしました。

その夜、Rちゃんからメールが入りました。
パパが納得しない…と。


「息子とりおなさんは観劇に行く約束もしているし、先日行ったハンバーグ屋さんを2人の行きつけにする事で合意していた。
終わらせたいなんて、あり得ない!」
と主張しているらしい。

「りおな、そんな事言ってないよねぇ??」

 

 


言う訳ない!!
断じて!!!


いや!坊ちゃんの脳内変換はんぱねーーよ!!!

確かにね、観劇の話はしました。
趣味を聞かれたので、舞台観劇だと。

「是非一緒に行きましょう!」
「ええ。また。」

これって、約束が決まってたって事にはならなくない???
約束って、いつ、どこで、何の舞台を観るのかまで決まってる事を言うんじゃなくて??


これが約束なら、世の中の社交辞令は全部、約束になっちゃうよ・・・


あとねー、あのハンバーグ屋を2人の行きつけってのは、ほんと何言ってんだか、の世界ですよ。


「また来ましょうね!」
「そうですねー。」

くらいの事を言ってしまったんだろうか。
さっぱり記憶に無い…


「で。お母さんと考えたんだけど…
やっぱり、りおな自身で、もう無理って言ってもらった方がいいと思うんだ。」


そうだよね、私の事だもん。
自分でケリを付けないと。


「分かった!でも粗相があったら嫌だから、
私が作った文章をRちゃんとRちゃんママにも添削してもらった上で先方にメールしてもいいかな??」


どこまでもRちゃん家族に迷惑をかけて申し訳ないが、後始末へのカウントダウンが始まります。

 

→次、最後です。

Related tags