初めて親に相談した男①

ちょうど1年前の夏、会社の同僚Rちゃんに「りおなに紹介したい人がいる」と言われました。
Rちゃんは、私にはイケメンハイスペックしか似合わないと思い込んでいる信者の一人です(”ω”)ノ


話を聞くと、RちゃんママがM銀行にお勤めで、そこの支店長の息子さんのお見合い相手を探しているとの事。
M銀行と言えば…
日本三大メガバンクの1つ!!
いわゆる、エリートの寄せ集め!!!!
そこの支店長の息子さんって…
なんだか勝手に期待しちゃうじゃない♡



「りおなの事、高学歴ですんごく綺麗な子だって言ったら、是非会ってみたいって♡
W大学院卒で、35歳、身長180㎝らしいよー!!
お母さんが言うにはかなり恰好良いみたい( *´艸`)」


いや、もう、向井理みたいな爽やかボーイしか思い浮かばんわ!!!
そりゃ、是非お会いしてみたいのぅ♡♡


その日の夜、RちゃんからLINEが入りました。
「先方がね、取り急ぎツリショを提出しますって言ってるみたいなの。」



・・・・・????
ん???
ツリショ????



すぐさま、ググってみる。
「釣書: 縁談(お見合い)の時にお互いで取り交わす自己紹介(プロフィール)を載せた書面のこと。身上書とも言う。」





聞いてねー!!!
いや、今、聞いたけど!
調べれば調べるほど、なんか家族の事とかも書かないとダメみたいだよ!?(;・∀・)
なになに、そんなに本格的な感じなの!?
LINE交換して、「どうもー!」みたいな感じじゃないの!?
さすが天下のM銀行支店長のご子息ともなれば、簡単には紹介してもらえないのか…



Rちゃんは更に追い討ちをかけてきました。



「ひょっとすると、料亭みたいな所で、相手のご両親と、りおなのご両親も交えてお食事会、みたいな感じになるかもしれない」

 



いやーーー!!!
それは先に言ってほしかったぁぁぁぁーーーー!!!


私、親には婚活している事、バレたくないんだよーーー!!!

 


「本当にごめん!!!
そこまで本格的なのじゃないと思ってた(/ω\)
私、言うほど高学歴じゃないし、全然可愛くないし、親もパッパラパーみたいな感じだし…
そんなご立派なお家柄じゃないし!」


とにかくある事ない事いって、辞退を試みてみる。


「そうだよね。私もそこまで本格的じゃないと思ってた…
ちょっとお母さんに断ってもらうね、ごめんね!」

 



ㇹっ…



1時間後。

「ごめん!先方がかなり乗り気みたいで…
断れそうにないみたい…
りおな、一度、お母さんとかに相談してもらえないかなぁ?ごめんね…」



うそでしょ!!!!!
いや、そりゃ、私が悪いよ!!
受けたのはこの私だから!!
向井理には会いたいが、今回は、今回ばかりは本気で断りたい。
でも…
友達のお母様のメンツはつぶせない…


「わかった」


こうして、婚活をしているとは微塵も思っていないだろう母に、相談することになりました・・・

 

→続く。

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