好きな人を大嫌いになった瞬間①

婚約破棄された彼氏は人生で一番好きハートだった元彼ではないけれど、仕事を辞めて付いていきたいと思える自慢の彼でした。

今でも覚えているのは…
そう、銀座にあるブルガリ。
あそこで一緒に結婚指輪を見終わった直後に言われました。
「結婚を辞めたい。やっぱりりおなとは結婚したくない。」
真顔真顔真顔
しばらく状況が飲み込めず、本当に夢でも見ているんじゃないかと思いました。
「ごめんやけど、結婚を辞めたい。」
もう一度いわれて冷静に…
はぁ??
両家への挨拶も終わったよね??
式場だって押さえているし、会社に異動願いも出しているんだよ!?
何言ってんの!?
銀座の道路で大声で罵倒しました。
まじ迷惑行為。
途中からは涙も出てきて、殴りかかってしまいました。
って言っても服を引っ張る程度。笑
この時、彼は婚約破棄したい理由をはっきり言いませんでしたが、後に二股相手が妊娠した事が分かります。
全ての関係を断ち、別れる事に決めました。
ちょうど30歳の誕生日を迎える前でした。
親や親戚、友達、会社の人みんな
「籍を入れる前で本当に良かった!!」
と言ってくれましたが…
許せなかった。
私自身の心のダメージなんてどうでもいい。
私の親に「一生大切にします」と誓った両親への裏切りが一番許せなかった。
結果、縁が切れて関係が終わる事。
相手に結婚の意思がなくなる事。
そーなる事だってある。
だけど…
ただただ婚約が成立する前にして欲しかった。
親や親戚たちの喜んでくれた笑顔を無駄にされた事が心底悔しかった。
このまま絶対無かった事なんかにしない!!
そう決めて、別れてから3ヶ月後、彼が結婚式場に正式なキャンセルを申し込んだと同時に、慰謝料請求する事に決めました。

別れが具体化するにつれ、はっきりと芽生えた感情。

絶対にこのまま終わらせない。
今思うと、自分に弁護士の知り合いがいるのは大きかった。
通常、婚約破棄案件なんて、動く金額もたかだか知れているので、積極的には受けたがらない案件だと思うのだけれど…
法的な知識、すぐに相談出来る状況、そして自分に味方をしてくれる頼れる存在は本当に大きかったのです。
唯一この事を相談した母には「向こうも傷ついているんだから、もうそっとしてあげなさい」って言われたけれど…
そして決してお金なんか欲しい訳では無かったけれど…
ただただ彼に仕返し出来る手段が欲しかった。
正式に別れてから3ヶ月後。
きっと彼には、まるで過去の事になってしまったであろうタイミングで、知り合いとしてではなく、正式にお仕事として、先生にお願いする事に決めました。
好きだった彼。
自慢だった彼。
結婚しようと誓った彼。
本当に本当は、男気があって善悪の判断がしっかり出来て、素直で、おちゃらけに見えるけれど、でも実は私よりしっかりしている彼だから…
そして…
そもそもの落ち度は彼にある訳だから…
内容証明を見て、きっと反省してくれるだろう、二度と同じような過ちを繰り返さないだろう、すんなり所定の額を振り込んでくれるだろうと…
当時の私は、そう思っていました。
→続く。

Related tags